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北欧の一流フィンテックスタートアップ18社登場

去る2日前、北欧フィンテックの主要ハブの一つであるCopenhagen Fintechは「Elevating New Nordic
Fintech Innovation to Japan(日本に新・北欧フィンテックイノベーションを促進する)」と題したイベントの
第一部を在日デンマーク大使館、日本フィンテック協会と合同で開催しました。

この会議中、日本のステークホルダーには北欧のフィンテックスタートアップ18社による最新デジタルソリュ
ーションのデモが発表されました。今回特化している分野は以下の通り:
– ESG(環境・社会・企業統治)や持続可能性(2021.AI, DigiShares, Doconomy, Greater Than, Normative)
– 中小企業/企業ファイナンシャルソリューション(Roger, Smallbrooks, HelloFlow, Softpay.io, Swiipe)
– 金融包摂(MakerDao, MyMonii, Pie Systems)
– 資金洗浄対策、KYC(顧客確認)、犯罪防止 (Chainanalysis, Codesealer, NewBanking)
– オープンバンキング(November First, Subaio)

イベントには北欧デザイン思考の最新トレンド、そしてコロナ禍でこれまで以上に重要とされるオープンイノ
ベーションやユーザー志向のフィンテックソリューションの新たなアプローチについての基調講演もありまし
た。

12月にはイベント続編として「Individual Corporate Demo Day(個別企業デモデー)」が開催されます。こ
れは北欧フィンテックスタートアップ企業の中から選ばれた4-8社が日本人参加者の具体的なニーズや課題
に応じて2-3時間のデモセッションを催すというものです。

当イベントの全体的な目的は、北欧スタートアップー日本企業間のイノベーション、提携、協力関係を促進
し、金融サービスの未来を共に切り開くことにあります。

北欧フィンテック企業は日本のステークホルダーにとって然るべき相手であるはずです。そのファウンダーら
は欧州で成功を収めています。フィンテック系スケールアップ全体の16%がKaching, Anyfin, Tink, Pleoや
Billogramといった北欧諸国の企業です。北欧はiZettle, Klarna, Transferwise, Tradeshift ,Bamboraな
どの誇るべきユニコーン企業を創出しています。

そして今、新たなユニコーン企業が生まれようとしています。Chainalysisは来週、10億米ドルの評価額で1億
米ドルのベンチャーキャピタルを調達すると見込まれています。Chainalysisは2019年にSozoと三菱UFJ銀
行から600万米ドルを獲得しています。

この強さの根元、その一部には高度なデジタル社会、そして最新テクノロジーに対する北欧の人々の寛容性
があります。欧州で最初に全国規模の即時決済インフラを構築した北欧諸国は、新世代の北欧フィンテック
企業のためのEコマース、Mコマースのイノベーションの基盤を築いたのです。

そしてこれが北欧を世界でも指折りのキャッシュレス社会に押し上げました。2016年のスウェーデンの全取
引の内、現金利用は20%未満。フィンランド銀行は国内の紙幣使用を2029年内との見通しを立てています。
ノルウェーはキャッシュレス社会の実現を2030年とする政治目標を掲げています。

北欧フィンテック関連情報については、Copenhagen Fintech のチーフイノベーションオフィサー、Simon
Schou までお問い合わせください。